お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

顔の歪みで悩んでいます。治る見込みはありますか?これ以上悪化しないために気をつけること、何か出来ることはありますか?

 はじめまして、顔の歪みで悩んでいます。
 高校生位から顔の歪みは気になっていましたが、今のように情報もなく今ほど歪みもひどくなかったので今まで放置していました。私は歯並びが上下、奥側にはえています。顎が左によっています。
 上を向いて鏡を見ると顎のフェイスラインの右側が長く左側が短いです。それに右側の顔が奥にへこんでいます。鼻も歪んできています。
 治る見込みはありますか?
 それと、これ以上悪化しないために気をつけることと自分で何か出来ることはありますか?
 宜しくお願いします。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 もちろん程度によりますが、骨格自体の改善を望まれるのであれば、矯正治療と手術を組み合わせた治療法が、必要かもしれません。一般に上顎あるいは下顎が前に伸び過ぎていたり、逆に顎が小さいなどで上下の歯の噛み合わせが大きくずれてしまっていたり、あるいは顔が非対称で歪んでいるような場合、「顎変形症」と呼ばれます。
 このような状態ですとうまく噛めませんし、言葉がわかりづらいなどのいろいろな障害がでてきます。また口元が出ているなど容貌に悩むことも少なくありません。他にも前歯がでている、アゴが横にずれている、なども問題になってきます。まだ小さい子供のうちは歯の矯正で対処できることもありますが、成人してからは医学的な理由からもなかなか矯正治療のみで治療することは難しくなってきます。
 現在ではこのような方々に対しては多くの場合、矯正治療に顎矯正手術を組み合わせることで、治療することが可能になっています。
 顎変形症に対する手術には大きく分けて二つあります。
 上顎骨、下顎骨といった骨全体を手術で前後、上下、左右に移動したり(骨切り術と呼びます)、歯を含む骨の一部だけを切って動かし、噛み合わせと容貌を正しく整えるやりかたです。手術は全身麻酔下で行い、移動させた骨はからだに害のない材料でできたネジやプレートで固定します。アゴの安静が保たれるよう、顎間固定といって上下のかみ合わせを固定した状態で手術は終了します。基本的にはすべての操作を口腔内で行いますから、顔の外にずっとあとまで残る手術痕を作ることはありません。
 顎変形症の治療の流れとしては、まず、顔貌の分析、レントゲン検査、歯列模型(歯型)などから顎変形症の診断をします。また、どんな処置、手術が必要か?という判断をします。次に矯正前処置として、歯を動かすのに必要なスペースを得るために小臼歯を抜歯したリ、手術の妨げになる親しらず(智歯)の抜歯などを行います。そして、術前矯正といって、矯正装置を装着し、手術後に最もよい咬み含わせになるように歯の矯正をします。
 約1回/月、矯正歯科への通院が必要です。期間は症例にもよりますが、1年から2年程度です。術前矯正終了後、手術の予定をたてます。手術は、入院してもらい、全身麻酔下で行います。手術時間は手術法によって違いますが、約1~4時間です。術後は数日から1週間程度の顎間固定(口が開かないように上下の歯をワイヤーでくくります)を行います。術後は矯正装置で歯の微調整をします。この期間を術後矯正といいます。また、後戻リ防止のために、ゴムによる顎間ゴム牽引(上下の歯をゴムでひっぱります)を行います。術後矯正治療終了後、引き続き保定が行われ、定期的な予後観察が、矯正医にて行われます。手術は保険適用と診断されれば、入院費込みで、手術法にも異なりますが、25~40万円(3割負担)程度、矯正については、保険適用で対応している矯正歯科医院で、40万円(3割負担)程度でしょうか。お近くの顎変形症保険医療機関である矯正歯科医院でご相談されることをお勧めいたします。

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