お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

顎関節症の根本的な原因の一つに、歯列接触癖(TCH)と言われるものがあります。

 顎関節症発症2カ月です。日時により相違しますが、最大38mmほどを限度として、カクッと鳴り痛みます。左奥歯のかみ合わせができなくなり、2か月前より奥歯から順次高くしていただいております。併せて、かかりつけの歯科医の先生からも、食物の選び方や噛み方などを御指導して頂いておりますものの、現在反対側の顎の痛み(痒い痛い)現れます。安静のみで御よろしいのでしょうか。
 大切なことがもう一つございます。味の変化です。顎関節との関連でしょうか?ご飯、とくにバナナの咀嚼時に瀬戸物の歯で噛んでいる感じです。生野菜・煮た植物には平常の味なのですが。
 恐縮です。御教示いただけますでしょうか。敬具。
 なお、自分なりに就寝時の姿勢、寝像は健闘中です。
 安原歯科医院の安原豊人です。
 ご担当の先生の診断で問題ないと思われますが、顎関節症の根本的な原因の一つに、歯列接触癖Tooth contact touching habit(TCH)と言われるものがあります。通常咀嚼(食べ物をかみ砕くこと)、嚥下、会話などの際、上下の歯列が接触する時間は1日で17.5分と言われていますが、寝ている時に人間の体は疲れたりストレスを感じたりすると無意識のうちにくいしばったり、歯ぎしりをしたりして上下の歯列が接触する時間は急激に増加し数時間に及ぶことがあります。このような状態が続くと、歯の噛み合わせや歯と歯肉の境目の部分が摩耗して穴が開いたり、むし歯も無いのに歯が凍みてきたり、知覚過敏の症状が出てくる場合もあります。しかもこのような状態は起きている時でも無意識のうちに行っている人が意外に多いことがわかっています。中には常に上下の歯が当たっているのが当たり前と思っている人もいます。顎関節症患者さんの50~70%にTCHがみられたという報告もあります。このことはTCHが顎関節症を悪化させるとも考えられています。
 治療は各種の適切なマウスピースを歯科医院で作製してもらって装着する。またTooth contact touching habitの行動変容療法としては、部屋に「歯をはなす」という文字を書いた「気付きの紙」を10枚以上貼って、その都度気をつけるようにすると改善されるケースもあります。また、歯の接触に気づいたら、ストレッチをすることで歯を接触する行動をまぎらわす、行動置換療法も有効といわれています。具体的には開口ストレッチを行います。症状がきついときには、消炎鎮痛薬や中枢性の筋弛緩薬が処方される場合もあります。ご担当の先生の診断をお受けになることをお勧めいたします。

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