お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

舌先のヒリヒリ感が改善せず、悩んでおります。

 昨年秋に、急に舌先がひりひりしはじめました。
 歯並びが悪くそのためではないかと矯正治療を勧められ今年2月ころから矯正を開始しております。
 歯はだいぶ並んできましたが、舌先のヒリヒリ感が改善せず、悩んでおります。大学病院の口腔外科などを受診し悪性の疾患ではないことは言われています。
 このサイトの今までのページを読み、矯正を中断しマウスピースをはめたいなと思うのですが、マウスピースは、1日中できるのでしょうか?
 安原歯科医院の安原豊人です。
 舌にヒリヒリすり切れるような痛みや、燃えるような感覚(灼熱感)があっても、視診や触診で異常が認められないような慢性的な舌の痛みがある症状を「舌痛症」(ぜつつうしょう)と言います。
 特徴としては、痛む場所が日によって変わる、(舌の先や、真ん中が多い)、食事や他のことに熱中している時は痛みを感じないことが挙げられます。また半数程度には、苦みを感じるなどの味覚異常を併発しています。まじめな几帳面な性格の人に多く、がんの恐怖など心理的な因子によって発症することも多くみられます。近年では増加傾向にあり、特に中高年の女性に多い症状です。
 舌に痛みがある場合の治療としては、歯やかぶせ、入れ歯による機械的刺激があれば除去します。口腔カンジダ症のようにカンジダ菌が原因の場合には抗真菌剤が奏効します。その他の細菌やウイルスによる感染の場合にも、それに対応した薬剤を使用します。一方で、特に原因となるものが無い場合、がんではないこと、このような病気があることを説明します。場合によっては、軽い抗不安薬や漢方薬で効果がみられることが多いものです。発症から受診までの期間が短いほど予後が良い傾向がありますので、違和感や症状が続く場合、早めの受診を心がけてください。
 あなた様の場合、以前生じた「舌の痛み」が脳の片隅の「痛みの引き出し」の中にしまわれていて、ときどきそこに回路がつながってその当時の痛みがよみがえっていると考えられます。そのようなケースではマウスピースは、あまり奏功しないと思われます。また、一日中つけておくわけにはいきません。矯正治療は、あえて中断する必要はないでしょう。ご安心ください。口腔外科や口腔内科、無ければお近くの神経内科や心療内科でも治療が可能でしょう。一度ご相談ください。

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