お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

上唇の左上歯茎の根元あたりに違和感、唇をめくったところ、直径7~8mmほどの血豆が

 今から約15年ほど前に、上唇の左上歯茎の根元あたりに違和感を憶え、唇をめくってみましたところ、直径7~8mmほどの血豆がありました。よく歯のかみ合わせで口腔内に血豆のできることは日常茶飯事で、その都度針で簡単につぶせますが、この血豆はぶよぶよしていてそうはいかず、これといった症状もなく年月が流れてしまいました。
 数日前、起床時に違和感を感じ見たところ、少々大きくなっていましたが間もなく従来通りに戻りました。大きさはまったく変化はありません。インターネットで調べてみましたら血腫のような気がしました。できる原因は素人にはわかりません。
 又、お医者さんにかかるとしたら何科でよろしいのでしょうか。また良性か悪性なのか気にもなります。現在入れ歯等はありません。たまたま先生のホームページが目にとまりましてお便りさせていただきました。お世話になりますには大変遠くて致し方ございませんが、よろしくお願い申し上げます。
 安原歯科医院の安原豊人です。
 もちろん診察してみないとわかりませんが、血管腫の疑いがあります。血管腫は、血管組織の増殖からなる病変で、大部分は血管の先天性奇形か、もしくは発育異常的要素を持つ過誤腫と考えられています。咬筋などの血管腫では、安静時にはほとんど腫脹を示さず、咬合時や情緒高揚時などに明瞭な腫脹をきたす、咬筋勃起性血管腫(erectile hemangioma)といって非常に珍しいものもあります。
 血管腫は、終生変化しないものから、経過中に増大傾向を示したり、または自然退縮するものなど、種々の病態を示すものがあります。
 治療法は、外科的切除が確実です。機能的、審美的観点から分割切除が考慮されることもあります。他には、冷凍外科によるもの。梱包療法といって、血管腫への輸入血管を結紮し組織の繊維化をはかるもの。輸入血管塞栓法などもありますがあまり行われてはいないようです。
 審美的、機能的に特別な障害がなければ経過をみるのも一法ではありますが、急速な増大傾向を示す場合には外科的切除を行うほうが良いかもしれません。
 小さなうちに行えば、満足な結果が得られますが、大きなものではそれだけ根治的な治療が難しくなる場合があります。
 部位によっては、口腔外科もしくは形成外科の先生とよくご相談なさって治療方針を決められることをお勧めいたします。

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