お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

二週間前から舌の裏にできもの、なにが考えられるでしょうか?

 二週間前から舌の裏にできものができました。
 最初はただの口内炎だと思っていたのですが、二週たった今も治らず強くなってきました。痛みは全くなくて舌の先で触ってなにかあるなぁ~ぐらいの感じです。
 できものは小さくなったり大きくなったりを繰り返しています。
 なにが考えられるでしょうか?
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 安原歯科医院の安原豊人です。
 写真からはちょっと小さいので、判断できませんが、またさらに診察してみないとわかりませんが、小唾液腺の粘液嚢胞や、ガマ腫の疑いが考えられます。
 口底部に片側性に現れ、やや青紫色を帯びた透明感のある貯留嚢胞です。表面の粘膜は薄く、ガマの咽頭嚢に似ているのでこの名があります。唾液の流出障害により生じるもので、導管の一部が外傷などにより損傷し、周囲組織中に唾液が漏出してできると考えられています。
 粘液嚢胞は幼児から老人にいたるまで広く認められ、性差も少ないものですが、ガマ腫は10~30歳台の女子に多いとされています。無痛性で、波動を触知する単房性の軟らかい膨隆として認められ、楕円形のものが多く、圧迫されて薄くなった粘膜を通して青紫色の嚢胞が透けて見えます。大きく増大すると、舌を挙上し、言語障害や嚥下障害を起こすこともあります。内溶液は透明粘稠な粘液性物質で、自壊すると膨隆は消失しますが、短期間に再発します。
 治療法には、
 ①嚢胞全摘出術
 ②開窓術
(頻繁に行われる方法で、嚢胞壁の上半分を切除して大きく開窓し、残りの嚢胞壁を口腔粘膜の一部とする方法です。開放部分が閉鎖して再度唾液が貯留しないように、開窓した嚢胞壁の辺縁を口腔粘膜と縫合して口腔内に開放しておく必要があります。)
 ③舌下腺体を含めた嚢胞全摘出術
(何度も再発を繰り返す症例には、舌下腺体を含めて嚢胞の摘出をはかることがあります。特に開窓術が困難な顎下型ガマ腫には、舌下腺体の摘出を同時に行ったほうが良いといわれています。)
 などがあり、大きさ部位などにより選択されます。
 がま腫の手術以外の治療法として、OK-432嚢胞内注入療法があります。OK-432(ピシバニール)という薬剤を注入する方法です。この薬は元々、免疫力を高める薬ですが、組織に炎症反応を起こさせて、腫れを収縮させる作用があることから、がま腫の治療などに応用されています。
 副作用として、発熱などがみられることがあります。局所麻酔で行われることが多いものです。大きさによっては、3、4回行うことが必要になりますが、注射針でたまっている唾液を抜き、代わりにこの薬を薄めた液を同量注入します。当院でも、現在は、ガマ腫の治療の第一選択としてOK-432嚢胞内注入療法を行っています。一度、お近くの口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めいたします。

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