お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

歯槽骨炎と言われていますが、歯槽骨炎は咬筋や上顎にまで疼き・圧迫感が広がるものでしょうか。

 お世話になります。数ヶ月前に何度かご相談させて頂きましたが、その節はありがとうございました。
 早速ですが経過と質問をさせて頂きたいと思います。
 4/1左7番抜歯後から続く左顎の痛み左上顎の圧迫感が現在8ヶ月経っても存在しております。
 5月に日赤にてCT検査の結果、顎骨髄炎の疑いという事で、最終的に6月に阪大口腔外科へ行きMRIをしました。
 結果 画像上では骨髄の深さの炎症ではなく歯槽骨炎では?という事で、腐骨が見られないことから抗生物質クラビット3週間、クラリスを数ヶ月(間に3週間や2週間休薬して様子見)続けましたが、9月のMRIも6月に撮った画像と変化が見られず、最近では痛みが耳奥にまで波及し頭痛も酷く大変不安です。
 持病の血液内科の先生からも、8ヶ月も歯槽骨炎が治らない事があるのか?と聞かれ、手術などで治らないのかと仰っておられます。
 そこで質問をさせて下さい。
 1.2度のMRIで歯槽骨炎と言われていますが、歯槽骨炎は咬筋や上顎にまで疼き・圧迫感が広がるものでしょうか。
 2.腐骨が無ければ抗生物質を飲む他治療法は無いのですか。
 3.CTでは正確な診断はできないのでしょうか。
 CMLや甲状腺・腎結石など他の持病もあり、抗生物質を長期に服用するのが難しい状況です。
 どうぞ宜しくお願い致します。
 安原歯科医院の安原豊人です。
 もちろん診察してみないとわかりませんが、非定型歯痛の疑いもあります。
 非定型歯痛は、歯または抜歯後の部位などに生じる持続性疼痛で、臨床的にも、エックス線検査でも異常がまったく認められないにもかかわらず、数ヶ月から数年にわたって絶え間なく痛みがつづくことがあります。“じんじん”“じわじわ”と表現される痛みで、強さはさまざまです。女性に多く(8~9割)子供を除き、どの年齢にも生じる可能性があります。特に第二小臼歯、第一大臼歯が好発部位で、下顎より上顎に多いと報告されています。経過中に疼痛部位が他の歯に飛び火したり、顔面に拡大したりすることもあります。
 発症のきっかけは不明ですが、背景に心理社会的(ストレス)要因があると言われています。病態生理は不明ですが、多くの研究から、非定型歯痛には三環系抗うつ薬のトリプタノールが奏功することがわかっています。トリプタノールは「抗うつ薬」に分類されますが、同時に「慢性の痛みを抑える薬」として知られています。非定型歯痛の場合は「うつ」ではなく、「慢性疼痛」のためにこの薬が処方されます。慢性頭痛、慢性の神経痛などに非常に効果があります。
 また、トリプタノールは長期に使用しても、肝臓や腎臓などへの影響が少ない安全な薬として知られており、欧米で30年以上使用され続けています。
 お近くなら一度、大阪大学歯学部附属病院の歯科麻酔科のペインクリニック外来を受診され診察をお受けになることをお勧めいたします。

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