お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

親知らずを抜歯して半年程経つのですが、咽頭、下顎のつっぱる感じと、特に右耳の耳管の閉塞感が持続しています。

 はじめまして
 歯科治療に対して、先生のご意見を伺いたく、メール致しました。
 昨年の3月に右上親知らずを抜歯、昨年の12月に右下親知らずを大学病院で抜歯しました。
 抜歯して、半年程経つのですが、右咽頭〜右下顎のつっぱる感じと、特に右耳の耳管の閉塞感が持続しています。
 今年4月にMRIを取りました所、右上下部位に高信号が見られるが、抜歯後ならば抜歯後の肉芽の変化を見ているかもしれないとの読影結果で、主治医は異常なしと判断されました。
 他の歯科でもMRI画像を見て頂きましたが、抜歯後は異常なしとの診断で、症状だけが残っています。
 症状は悪化してはいませんが、よくもなっていません。症状はあるのに、異常は見られないという診断に、どうすればいいのか、途方にくれています。
 よろしければ、ご助言頂けたら幸いです。
 どうぞ宜しくお願い致します。
 安原歯科医院の安原豊人です。
 もちろん診察してみないとわかりませんが、症状からみて、茎状突起過長症という疾患の可能性も考えられます。イーグル症候群とも呼ばれるものです。一般的に、症状は嚥下時疼痛、耳介へ放散する鈍痛、咽頭部異物感、圧迫感、食物の咽頭部停滞感などです。茎状突起-頚動脈症候群では、顔面痛、頭痛、ときに肩こりなども含まれます。本来、茎状突起の長さは2.5㎝までを正常と考えられますが、2.5㎝を超えるものは約4%で、さらに症状を有するものはさらにその4%程度とされています。疑いがあれば、Ⅹ線検査で確認されます。
 また、他の疾患の可能性もあり、非定型歯痛や非定型顔面痛の可能性が考えられます。
 歯または抜歯後の部位などに生じる持続性疼痛で、臨床的にも、エックス線検査でも異常がまったく認められないにもかかわらず、数ヶ月から数年にわたって絶え間なく痛みがつづくことがあります。“じんじん” “じわじわ”と表現される痛みで、強さはさまざまです。女性に多く(8~9割)子供を除き、どの年齢にも生じる可能性があります。特に第二小臼歯、第一大臼歯が好発部位で、下顎より上顎に多いと報告されています。経過中に疼痛部位が他の歯に飛び火したり、顔面に拡大したりすることもあります。
 発症のきっかけは不明ですが、背景に心理社会的(ストレス)要因があると言われています。病態生理は不明ですが、多くの研究から、非定型顔面痛には三環系抗うつ薬が奏功することがわかっています。
 安原先生、お返事ありがとうございます。
 また、茎状突起過長症等の情報を頂き、ありがとうございます。
 今までそのような病気の情報さえ頂いていなかったので、もしかしたら…と症状の原因が分かるかもと少し安心しました。
 かかりつけの耳鼻咽喉科、歯科口腔外科に相談してみたいと思います。
 お返事頂き、本当にありがとうございました。

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