お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

口腔内に扁平苔癬や、粘膜圧痕のようなものがあり不安です。なにが考えられるでしょうか。

 口腔内に扁平苔癬や、粘膜圧痕のようなものがあります。その前に2~3㎜位の血豆が出来ていましたが、気が付いた次の日には消えて無くなっていました。その後、その部分に扁平苔癬または、粘膜圧痕のように白い線が入りました。ただ、よく見ると両頬の同じ箇所にあるように思います。以前からあったものなのか不明です。痛みはありませんが少し違和感があるように思います。
 色々調べると、梅毒の症状にもなるようなことが書いてあり不安です。なにが考えられるでしょうか。
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 安原歯科医院の安原豊人です。
 写真拝見いたしましたが、特に異常な所見は認められないようです。
 唇の内側やほっぺたの内側に、咬み合わせた上下の歯の線に沿って、多少の隆起を伴った白いすじが見られることがあります。白線といって、口唇粘膜や頬粘膜を慢性的に上下歯牙によって咬んでいる人に多く見られるもので、白いみみず腫れのように見えるものです。
 自覚症状としては、ザラザラとした感じがすることもあります。原因には咬頬癖、頬吸引癖、噛みしめ、くいしばり、などが考えられています。夜間無意識にかんでいる人も多いのです。普通の頬粘膜圧痕(頬粘膜の白線)は、特に治療の必要はありません。ご安心ください。
 ただし、頬咬癖の場合はスプリントを装着して様子をみる場合があります。いろいろなストレスが関係していると考えられています。また、白いツブツブのようなものの場合には、フォーダイス斑の疑いがあります。本来、口腔内には皮脂腺はありません。皮脂腺とは皮膚の毛根部にあり脂肪分を出す腺のことです。本来なら存在しない粘膜に脂腺があると黄色い点状に見え、これをフォーダイス斑と呼んでいます。
 フォーダイス斑は、異所性に皮脂腺が存在するものなので、「異所性脂腺」とも呼ばれています。思春期以降に増加し、発現率や斑点の数が、年齢とともに増加していく傾向にあります。口腔粘膜に黄白色の点状として見え、数個程度しかなくほとんど気がつかないものから、多数密集したものまでさまざまです。頬粘膜の後方に見られるのが一般的ですが、口唇の内側の粘膜、まれに口蓋、歯肉や舌に存在することもあります。
 フォーダイス斑は自覚症状がない場合がほとんどですが、ある時、粘膜のざらざら感が気になり始めて気がつくということが多いものです。フォーダイス斑なら、治療の必要性はまったくありませんのでご安心ください。違和感が続くようでしたら、一度お近くの口腔外科で、診察をお受けになることをお勧めいたします。
 安原先生
 突然の質問に丁寧にわかりやすく回答頂きありがとうございます。
 最初、色々調べているうちに、梅毒などの性感染症の症状にも似ていると出ていたりで不安に思っていました。
 しこりなどとは違うようにと思っていましたが、特に心配はいらないものとして考えてよろしいですね。

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