お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

1年くらい前から、知覚過敏があり噛んでも痛い時がありました。顎骨炎を心配しています。

 1年くらい前から左下の7番の内側根元が少し欠けていて、知覚過敏があり、噛んでも痛い時がありました。
 虫歯のない歯です。歯科でボンディングをしてもらったら痛みが治まっていたのですが、7月に入ってから噛んだ時の痛みが出だし、2~3日後には喋っていて歯が当たっても痛みが出るようになりました。
 その翌日に激痛で、歯髄死しました。(後日歯髄診断機で診断)この時、7番の動揺、6番8番も多少の動揺がありました。(6番8番の動揺はその後なくなりました。)
 それから、左リンパと扁桃腺が腫れました。数日後には7番8番あたりの内側歯茎が赤く腫れました。歯の咬合面に対して垂直方向の真下、顎の下を指で触ると腫れてぷよぷよしています。
 7番側面に膿瘍ができましたが、8月8日に根管治療をしてもらい、これは消えました。歯茎の腫れや顎の下の腫れも徐々にですがひいてきています。サワシリン服用しています。
 ・歯髄死してから根管治療するまでに1か月経過している事
 ・歯髄死した原因がよく分からない事(かみ合わせは左が高かったです)
 ・現在噛んだら顎が少し痛い時がある(時々で毎回ではありません)
 のことから、顎骨炎を心配しています。少しでも疑いがあるなら診察していただきたいと思っています。
 画像は激痛の翌日(7月10日)のレントゲンです。自由診療でしたらおおよその診察の料金目安も教えてください。
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 安原歯科医院の安原豊人です。
 病歴から察するに、かみしめ、くいしばりによる歯の亀裂からまず知覚過敏を生じ、それが高じて歯髄炎から歯髄壊死を引き起こしたものと推察されます。
 原因の一つに、歯列接触癖Toothcontacting habit(TCH)と言われるものがあります。通常咀嚼(食べ物をかみ砕くこと)、嚥下、会話などの際、上下の歯列が接触する時間は1日で17.5分と言われていますが、寝ている時に人間の体は疲れたり、ストレスを感じたりすると無意識のうちにくいしばったり、歯ぎしりをしたりして上下の歯列が接触する時間は急激に増加し数時間に及ぶことがあります。このような状態が続くと、歯の噛み合わせや歯と歯肉の境目の部分が摩耗して穴が開いたり、むし歯も無いのに歯が凍みてきたり、知覚過敏の症状が出てくる場合もあります。しかもこのような状態は起きている時でも無意識のうちに行っている人が意外に多いことがわかっています。中には常に上下の歯が当たっているのが当たり前と思っている人もいます。顎関節症患者さんの50~70%にTCHがみられたという報告もあります。このことはTCHが顎関節症を悪化させたり、寝ている間に無意識に頬粘膜を噛んでしまって頬粘膜圧痕を生じていると考えられています。
 治療は各種の適切なマウスピースを歯科医院で作製してもらって装着する。またTooth contacting habitの行動変容療法として、部屋に「歯をはなす」という文字を書いた「気付きの紙」を10枚以上貼って、その都度気をつけるようにすると改善されるケースもあります。また、歯の接触に気づいたら、ストレッチをすることで歯を接触する行動をまぎらわす、行動置換療法も有効といわれています。具体的には開口ストレッチを行います。
 ① 3横指開口ストレッチ(大きく口を開ける練習をする。自分の指が縦に3本入るぐらいまで、ゆっくりと口を開け、1回5秒程度、それを1時間に2~3回行うようにします。開きにくい人は、親指と人差し指を添えて交差するように前歯に力を加えて行う。
 ② 咬筋マッサージ(入浴時に開口ストレッチとともにやるとさらに効果的です。
 ③ 張り紙法(「歯を離してリラックス」とポストイットのような紙に書いて、家の中や職場に、可能な限りたくさん貼ります。張り紙に気づいた時、一気に息を吐き出しながら開口することで歯列を離し、頭部から上半身にかけて脱力する。これを張り紙に気付いた時に一度だけ行うことを繰り返す。
 ④ ガムころがし法(ガムを一生懸命噛むのではなく、ある程度噛んだら丸めて上の前歯の裏側で転がすか、貼り付け舐めるようにする。その時、上下の歯が接触しないように)寝るときの姿勢に注意する。
 ① うつ伏せで寝ることは避ける。
 ② 出来るだけ仰向けで寝る。無理なら横向きで。
 ③ 高い枕は避ける。
 ④ 自分の手を頬の下に置いて寝るのは避ける。
 などです。参考にして気を付けてみてください。

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