お な や み 相 談  
当院にお問い合わせがあった質問をわかりやすくお答えします。

ガマ腫の治療、以前と同じように舌下腺摘出手術をすすめられました。安原先生はどのようにお考えになりますか?

 2010年頃に左舌下型ガマ腫で、他県の総合病院で舌下腺摘出手術を受けております。
 1ヶ月前から右舌下腺に症状があり、1週間前にガマ腫と診断されました。ワルトン腺の真上にできているため、嚢胞だけをとるのは難しく取り残すと必ず再発するため、以前と同じように舌下腺摘出手術をすすめられました。
 しかしながら、シェーグレン症候群のため、また舌下腺をとる事で、今以上に口内の渇きに悩むことになるかと思うと不安なのと、主人が単身赴任のため1週間入院で、子供を1人にできないという家庭の事情もあり、手術は避けたいと考えているのが現状です。しかし、早く解決したいとも思います。その病院ではピシバニールはされていないので、選択肢は1つしかありません。
 安原先生はこのようなケースの場合はどのようにお考えになりますか?
 先生の所で治療をお願いすると、診察からどのような流れで治療が進んでいくのでしょうか?
 安原歯科医院の安原豊人です。
 従来から ガマ腫の治療法には、
 ①嚢胞全摘出術
 ②開窓術
 (頻繁に行われる方法で、嚢胞壁の上半分を切除して大きく開窓し、残りの嚢胞壁を口腔粘膜の一部とする方法です。開放部分が閉鎖して再度唾液が貯留しないように、開窓した嚢胞壁の辺縁を口腔粘膜と縫合して口腔内に開放しておく必要があります。)
 ③舌下腺体を含めた嚢胞全摘出術
 (何度も再発を繰り返す症例には、舌下腺体を含めて嚢胞の摘出をはかることがあります。特に開窓術が困難な顎下型ガマ腫には、舌下腺体の摘出を同時に行ったほうが良いといわれています。)
 などがあり、大きさ部位などにより選択されます。
 また、現在、がま腫の手術以外の治療法として、OK-432嚢胞内注入療法があります。OK-432(ピシバニール)という薬剤を注入する方法です。この薬は組織に炎症反応を起こさせて、腫れを収縮させる作用があることから、がま腫の治療などに応用されています。
 副作用として、発熱などがみられることがあります。局所麻酔で行われることが多いものです。大きさによっては、3、4回行うことが必要になりますが、注射針でたまっている唾液を抜き、代わりにこの薬を薄めた液を同量注入します。当院でも、現在は、ガマ腫の治療の第一選択としてOK-432嚢胞内注入療法を行っています。
 ペニシリン系抗菌薬にアレルギーの場合や、嚢胞壁が薄く破れやすい場合には、OK-432嚢胞内注入療法ではなく、従来の開窓術か、微小開窓法が良いでしょう。縫合糸で数糸ガマ腫に縫合糸を貫通させて経過観察する簡単な処置です。
 どちらも、通常入院は必要ありません。患者様にも優しい治療法です。ご安心ください。あなた様の場合、OK-432嚢胞内注入療法をまず選択されるのがいいのではないでしょうか。ご希望なら受診してみてください。

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