お な や み 相 談  
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鼻口がいかん嚢胞の疑いで1か月後に手術予定です。悪性のものではないかととても不安です。

 鼻口がいかん嚢胞の疑いで1か月後に手術予定です。入院し、手術は1時間ぐらいと言われています。
 痛みが続き、妊娠中だったため、CTが撮れず、出産後にやっとCTを撮り発見されました。ただ、嚢胞が大きくなりすぎて鼻まで圧迫されている状態だと言われました。
 悪性のものではないかととても不安です。先生は、丸いものは嚢胞の可能性が高く、みるかぎりでは鼻口がいかん嚢胞の可能性が高いと言っていますが、最終的には腫瘍か嚢胞かは取り出してみないとわからないと言われました。
 手術までまだ時間がありとても不安です。CTでは、悪いものかはわからないものでしょうか??
 安原歯科医院の安原豊人です。
 切歯管嚢胞(鼻口蓋管嚢胞)は、鼻口蓋管の残存上皮に由来する嚢胞で、上顎中切歯後方の口蓋部骨内に発生するものです。歯根嚢胞との鑑別診断が必要です。歯根嚢胞は失活歯の根尖部に生じるもので、歯髄死や感染根管が前提で電気歯髄診断器に反応することはありません。
 正中口蓋嚢胞や鼻口蓋管嚢胞は、嚢胞の発生部位により、前歯部の歯肉唇移行部に腫脹をきたすものと、口蓋に腫脹をきたすものがありますが、小さいものでは無症状です。大きくなると腫瘍部の骨の吸収程度により、骨様硬のものから波動を触れるものもあります。X線撮影で偶然発見されることも多いですが、感染によりその存在に気付くこともあります。レントゲン所見から診断は容易ですが、やはり最終診断は摘出標本による病理組織診断が必要です。
 治療は、通常は手術で、唇側から摘出しますが、存在部位により、口蓋側から摘出することもあります。通常は全摘出手術が行われます。全摘出できれば予後は良好で、再発することはありません。近接する歯牙が生活歯であれば、あえて神経をとる必要はありません。術後歯髄死が引き起こされるケースはありますが、それから根管治療を行っても遅くはないでしょう。手術自体は、緊急性は要しませんが、再度感染を引き起こすと腫脹や疼痛を生じますので、いずれ手術されることをお勧めいたします。特に重篤な後遺症はないでしょう。かかりつけの先生と治療方針についてよくご相談されることをお勧めいたします。

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